2006年05月16日

シネマ「モーション・ピクチャー」

シネマ「モーション・ピクチャー」松尾清憲、鈴木さえ子らが在籍した事で知られるバンド、シネマ。
彼らは1stアルバム「モーション・ピクチャー」のみを残して解散したワケですが、この度「ゴールデン☆ベスト」として、1stアルバムにシングル曲、それに加えてライヴ音源、CM音源などの未発表トラックを満載した2枚組でリリースされるようだ(詳細はこちらで)。
先日、新宿ロフトの30周年イベントで、1夜限りの復活ライヴを行ったのは、こういう伏線もあったりしたのかな?

自分などは、完全に後追いで、松尾清憲、鈴木さえ子の両者のソロを聴いてから、その二人がかつて一緒のバンドに居たらしい、と言う事を知った人間。
その後、何気なく中古盤屋を覗いた時に、CD選書で出ていたこのアルバムを発見して、運良く手に入れる事が出来た、と言う感じ。

そんなリイシュー記念を兼ねて(?)、彼らの唯一のアルバム「モーション・ピクチャー」をご紹介。
プロデュースは、ムーンライダースの鈴木慶一ということで、ライダース繋がりでファンになった人も多いようですね。
ほとんどの曲をリーダーである松尾清憲が書いているので、松尾氏のソロが好きな人なら、恐らく気に入る音なのではないかな。
久しぶりに聴いてみたら、思ったよりニューウェーブ色はなくて、ポップで良い作品でしたね。

オープニングを飾るのは、01「スイッチ・オン」。
シネマの「モーション・ピクチャー」ということで、これから楽しい映画でも始まりそうな軽快な曲調。
続く02「クリーム・ソーダ・ベイビー」。サビの部分の「♪クリームソーダ〜ソーダ〜ソーダ〜ソーダ・ベイビ」と言う部分が、キャッチーで耳から離れない。
04「愛しのクリスティーン」は、このアルバムの中で、松尾氏のソロに通じる雰囲気が濃厚な、ポップなメロディーのロックンロール。
06「HOTEL」は、ビートルズ的なメロディーを持った曲で、後のBOXに通じるような雰囲気(イントロなどは「Penny Lane」と言ってもいい?)。
09「電話・電話・電話」は、このアルバムの中で、一番シティポップ風な雰囲気が強い曲かな?
軽快なイントロにポップなメロディー、時おりファルセットを挟む松尾のボーカルも、なかなか魅力的。

やはり曲のほとんどを松尾氏が書いているだけあって、松尾色が濃厚な1枚ではあるけれど、普通に聞いてもポップでいい曲が詰まったアルバム。
逆に言えば、松尾氏のソロが好きな人に取っては、必聴の1枚と言えるのでは?

そう言えば、半年ほど前に、渋谷のHMVで、松尾氏に偶然遭遇した事を思い出した。
その時は「あっ!松尾清憲」と思っただけで、声をかける事など出来なかったのだが……。
考えてみれば、後追いではあるけど、もう10年くらいファンやってるんだから、握手程度はしてもらえば良かったかな……。ちょっと後悔。


【収録曲】
01. スイッチ・オン (Let's Show Begin)
02. クリーム・ソーダ・ベイビー
03. 君のプリズナー (I Wanna be your prisoner)
04. 愛しのクリスティーン
05. 夜のCafe
06. HOTEL
07. グッバイ・ハートブレイク
08. バラの女 (Gypsy Dancer)
09. 電話・電話・電話
10. アナベラ
posted by あれ at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

杉真理「STARGAZER」

杉真理「STARGAZER」自分が杉真理と言う人を意識したのは、松尾清憲らと組んだバンド、BOXの1stを聞いてから。
自分が、BOXを最初に聞いたのは、確か94〜95年頃だが、その頃の興味は、ブリティッシュなメロディーメーカー、松尾の方に傾いていた。
その後、色々な音楽を聞いていき、当然のごとく一連の大瀧詠一作品に触れ、その際に出会った「ナイアガラ・トライアングル vol.2」で、再び杉のボーカルと再会。
そこで「夢見る渚」を聞いてから、「なかなか良いじゃないか!」と思うようになり、杉のソロも聞くようになった。

そんな感じで出会った杉真理だが、自分が持っている杉のアルバムの中で、一番好きな作品と言っていいのが、杉真理のソロ3作目の「STARGAZER」。1983年作。
初期の杉の代表作と言われるのも納得の、ポップスのエッセンスがギュッと詰まった12曲。

オーバーチュア的な01「SHOW GOES ON」に続いて、杉のポップ・エッセンスの詰まった、02の「スキニー・ボーイ」。
鈴木茂のギター・カッティングと、岡沢章のチョッパーベースがいいアクセントになっている心地良いポップチューン。
ジョージ・ハリスン的なスライド・ギターが印象的な06「内気なジュリエット」(ギターは鈴木茂)は、メロディーとアレンジが、杉のビートルズ好きな一面を感じる、マージービート風のナンバー。後のBOXにも通じる部分を感じる1曲とも言える。
ビートルズ的、と言う視点で語るならば、08「懐かしき80's」は、「Martha My Dear」あたりに通じるメロディーラインを持っているし、続く09「春が来て君は…」なども、「I Will」あたりを彷彿とさせるアコースティック・ナンバー。

そして、杉の代表作の一つ、10の「バカンスはいつも雨」。
「雨」と言う事で、カスケーズの「悲しき雨音」などを連想する、オールディーズ風のメロディーを持ったポップナンバー。
アレンジ面では、マージービート風なサウンドを、80年代に甦らせた雰囲気もなかなかの好感触(時おりビートルズを彷彿とさせるフレーズがチラリ……)。
当時、ポッキーのCMにもなったと言う事で、そういう面でもポピュラリティを持った1曲なのではないでしょうか。

改めて聞き直してみると、80年代中期的なサウンドに、上手い具合にマージービートを潜り込ませたアルバムなのだなぁ、と言う印象もある1枚。
11の「スクールベルを鳴らせ!」のように、アメリカンなポップ・サウンドも聞かせている曲もあるけれど、マージービートの影響を端々に伺わせるアルバムであるのは間違いない。

そう言う耳で聞いてみると、ラストを飾る12「君は天使じゃない」も、ホワイト・アルバムに収録の「Good Night」の影響下にある曲のような……。


【収録曲】
01. SHOW GOES ON
02. スキニー・ボーイ
03. 素敵なサマーディズ
04. OH CANDY
05. 風の季節
06. 内気なジュリエット
07. サスピション
08. 懐かしき80's
09. 春がきて君は…
10. バカンスはいつも雨
11. スクールベルを鳴らせ!
12. 君は天使じゃない
posted by あれ at 02:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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