2008年07月12日

山下達郎「BIG WAVE」

山下達郎「Big Wave」.jpgこのところ暑い日が続きますが、そんな「夏」に聞きたくなる、自分の定番アルバムを紹介しましょう。
山下達郎が、サーフィン映画のサウンド・トラックとして製作したアルバム「BIG WAVE」。84年発表の作品。

映画のサントラと言うよりも、「海」をテーマにしたコンピレーションと言った趣きのあるアルバム。
アナログ盤ではA面であった部分(01〜06)が達郎のオリジナル曲で、B面であった部分(07〜12)はビーチボーイズ関連のカバー曲という構成。

オリジナル曲も、もちろん良いのですが、ビーチボーイズ好きの自分にとっては、後半の曲たちも聞き逃せない曲ばかり。
07「Girls On The Beach」は、ビーチボーイズのオリジナルに迫らんとする達郎の多重コーラスが、本当に活き活きとしている。
08「Please Let Me Wonder」は、自分的にはベストなカバー。
元々「Please〜」と言う曲が大好きだと言うのもあるけれど、達郎の声がハマっているし、深いエコー感に支えられたアレンジが、個人的に非常に心地いい。
10「Guess I'm Dumb」は、ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンが、グレン・キャンベルに提供した曲のカバー。
ブライアン・ウィルソンの提供曲の中でも、自分の中では1、2を争う名曲かと。
達郎さんと同じくブライアン・マニアのルイ・フィリップもカバーしてましたね。
11「This Could Be The Night」は、MFQ(モダン・フォーク・カルテット)のカバー。
フィル・スペクターが手がけたオリジナルも、かなりドリーミーなサウンドを聞かせてくれるのだけれど、達郎のバージョンは、それに輪をかけてドリーミー。
ちなみに、この曲は、アルバム「GO AHEAD!」に収録されているけれども、「GO AHEAD!」のバージョンよりもエコー感が増していて、ギターソロをサックスソロに変更しているなど、細部の違いがある(個人的には「BIG WAVE」の方が好き)。

このアルバムのクレジットを見ると、ビーチボーイズのウィルソン兄弟の次男、デニス・ウィルソンに捧げられている。
このアルバムがリリースされる前年に、デニスが水難事故で死去したこともあり、自他ともに認めるビーチボーイズ・フリークである達郎が、サーフィン映画のサウンドトラックを、ビーチボーイズ唯一のサーファーであったデニスに対して捧げると言うのも、自然な流れだったのだろう。
(余談ですが、デニスに関しては、最近唯一のソロアルバム「Pacific Ocean Blue」がデラックスエディションで再発されました)

と、B面部分だけ書いてたら長くなってしまったんで、A面のオリジナル曲に関しては、また今度(と言っていつになるかわからない自分……)。


【収録曲】
01. THE THEME FROM BIG WAVE
02. JODY
03. ONLY WITH YOU
04. MAGIC WAYS
05. YOUR EYES
06. I LOVE YOU Part 2
07. GIRLS ON THE BEACH
08. PLEASE LET ME WONDER
09. DARLIN'
10. GUESS I'M DUMB
11. THIS COULD BE THE NIGHT
12. I LOVE YOU Part 1
posted by あれ at 00:33| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日

原田知世「パヴァーヌ」

原田知世「パヴァーヌ」.jpg昨日の夜、NHK BS2でガーデンホールでのライヴが放送された原田知世。
このライヴは自分も見に行ったが、そのオンエアに刺激を受けて、先日の「夢で逢えたら」に引き続き、原田知世ネタで。

今回紹介するのは、85年にリリースされたアルバム「パヴァーヌ」。
このアルバムに流れているエレガントな雰囲気は、現在の知世ちゃんの音楽にも通じる部分もあるのかな?という気もして、80年代の知世ちゃんのアルバムの中では、一番繰り返し聞いている1枚。

アナログでA面にあたる部分(1〜6)は「Water Side」と題されていて、萩田光雄がアレンジを担当し、B面にあたる部分(7〜11)は「Light Side」と題されて、井上鑑がアレンジを担当。
どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂い、落ち着いた曲調が並んでいるA面と、比較的ポップな曲が並ぶB面。
こういうA面、B面で雰囲気を変えると言うのは、アナログ盤ならではの発想ですね。

作家陣も豪華で、先日のライヴやアルバムでもコラボレートした大貫妙子を始め、加藤和彦、山川恵津子、伊藤銀次、かしぶち哲郎、岸正之、REIMY、大沢誉志幸などなど。
参加ミュージシャンは、松原正樹(G)、鳥山雄司(G)、今剛(G)、高水健司(B)、岡沢章(B)、大谷和夫(Key)、浜口茂外也(Per)、斉藤ノブ(Per)などなど名うてのミュージシャンが多数参加。

「Water Side」での自分的なハイライトは、大貫妙子が作詞作曲した04「紅茶派」。
いかにも大貫さんと言う感じの曲調で、大貫さんが好きな人にもスンナリ受け入れられるのではないかな?
メロディーはもちろん、ストリングスのアレンジも素晴らしい。
この曲は、後に原田知世の代表曲の一つになる「彼と彼女のソネット」にも通じる雰囲気かもしれない。

05「早春物語」は、映画の主題歌にもなったので知ってる人は多いのでは?
シングルのアレンジは大村雅朗だったけれど、ここでは萩田光雄がアルバム用にリアレンジしたバージョン。
シングルの雰囲気は残しながらも、ストリングスを全面にフィーチャーして、より深みを増したアレンジかと。

06「夢七曜」は、原田知世作詞、水越恵子作曲の曲で、AOR風のアレンジが耳をひく1曲。
改めて聞き直したけれど、この曲、ホント好きだなぁ。
ほかにも、山川恵津子作曲の01「水枕羽枕」、かしぶち哲郎作曲の02「羊草食べながら」なども落ち着いたナンバー。
03「姫魔性」などを聞いてもわかるけれど、この「Water Side」は、萩田光雄のアレンジするストリングス・セクションの印象が強い曲が多く、そこら辺がヨーロピアンな色を感じる部分かと。

ヨーロピアンなA面に続いて、ポップなB面「Light Side」。
こちらの個人的なハイライトは、伊藤銀次が作曲した08「HELP ME LINDA」。
ビーチボーイズの「HELP ME ROHNDA」からタイトルを引用したと思われるけれど、かと言ってビーチボーイズ風の曲ではなく、伊藤銀次ならではのメロディのポップさが耳をひく1曲。
拙い英語で一生懸命歌っている知世ちゃんも微笑ましいけれど、「Baby Blue」などの初期の伊藤銀次が好きな人には、是非とも聞いてもらいたい感じ。

加藤和彦作曲の07「カトレア・ホテルは雨でした」は、少しオリエンタルなメロディが顔をのぞかせるポップソング。
他には、岸正之作曲の09「いちばん悲しい物語」、REIMY作曲の10「ハンカチとサングラス」の2曲は、ミディアムテンポで落ち着いた曲で、大沢誉志幸作曲の11「続けて」は、このアルバムでは異色のファンクな味付けがしてある1曲。

80年代中盤にリリースされたアルバムだけれども、いわゆる80年代的なアイドルポップとは一線を画したアルバムで(特にアナログA面の「Water Side」)、後の音楽活動への萌芽を感じる1枚かな?
改めてアルバム通して聞き直して思ったけれど、やっぱりこれは名盤だな。



【収録曲】
01. 水枕羽枕
02. 羊草食べながら
03. 姫魔性
04. 紅茶派
05. 早春物語
06. 夢七曜
07. カトレア・ホテルは雨でした
08. HELP ME LINDA
09. いちばん悲しい物語
10. ハンカチとサングラス
11. 続けて
posted by あれ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月13日

Shi-Shonen「Do Do Do」

Shi-Shonen「Do Do Do」.jpg今回紹介するのは、Shi-Shonen が85年にリリースしたミニアルバム「Do Do Do」二ボーナストラックを加えてリリースされた2000年のリイシュー盤。

Shi-Shonenと言うと、テクノポップという印象が強いかもしれないけれど、このアルバムに関して言えば、テクノ趣味は奥に引っ込み、ポップグループとしてのShi-Shonenが前面に出ている印象。
どうも、リーダーの戸田誠司のインタビューによれば、1stアルバムの「Singing Circuit」でテクノ方面に振れた針を、違う方向へ向けたくなったら自然とポップ指向な側面が出たらしい。
プロデュースは、メンバーの戸田誠司と、大貫妙子や竹内まりやなどのプロデュースでも知らる牧村憲一(彼は先日取り上げたL⇔Rのプロデューサーでもあった)。

このアルバムをレコ屋の店頭で試聴した時、01「瞳はサンセットグロウ」にノックアウトされてしまった。
音的には、発売当時のライナーノーツに「モンキーズの「デイドリーム」を思わせるナンバー」と評されているけれども、そんな表現もうなづけるポップナンバー。
シャッフルのビートにポップなメロディーが乗って、さりげなくメロディーを包み込むストリングスも鮮やかで、曲のアクセントとして矢口博康のサックスもなかなかイカしてる。
そして、いかにも「文系青年」的な戸田誠司のボーカルも、魅力の一つかもしれない。

02「5回目のキス」は、ベース担当の渡辺等がボーカルを取る、落ち着いたテンポのポップナンバー。
今では、チェリスト/ベーシストとして様々なポップ/ロックフィールドで活動している渡辺氏だが、青年期には、こういう優しげなボーカルを披露していたのだなぁ。
03「手編みの天使」は、ストロベリー・スイッチブレイドっぽい雰囲気のするポップソング。
テクノポップ風のリズム隊に、弦楽四重奏が絡み合うあたりが、この時期のShi-Shonenぽい感じもする。
ただ福原まりのボーカルの拙さが、少々残念ではあるかな……。
04「タイトロープ」は、ライナーを読むとホリーズの「バスストップ」のフレーズを引用したと書いてある。
なるほど、言われてみればそういう感じで、曲調も「バスストップ」的なマイナーコードのロックチューン。

07「オートバイク」は、ジャズっぽいナンバー。
鼻歌で作ったような曲調だけれど、矢口博康のサックスが、曲の雰囲気を作り上げてる感じかな?
08「憧れのヒコーキ時代」は、意識的にアズテック・カメラやペイル・ファウンテンズのような音を作ろうとしたらしい。
けれども、純粋なネオアコ・ナンバーにはならないのが、Shi-Shonenらしいと言うのか、なんと言うのか。
ポップなメロディーであるのだけれど、ストリングスの重ね方やリズムトラックの作り方などは、テクノポップ的と言えるのかも。
05に収録されたライヴ・アレンジの方が、シンプルな分メロディーのポップさは活かされているかな。

05〜06のライヴトラックを聴いて思ったけれど、戸田誠司の青々としたボーカルも、このShi-Shonenというグループの魅力の一つなんだろうなぁ。

Shi-Shonenは、このミニアルバムのあと「2001年の恋人達」と言うアルバムをリリースした後に解散。
その後、リーダーの戸田誠司は、YOUらとフェアチャイルドを結成して活動する事になる。
フェアチャイルドの活動に関しては、気が向いたら、また。


【収録曲】
01. 瞳はサンセットグロウ
02. 5回目のキス
03. 手編みの天使
04. タイトロープ
05. 憧れのヒコーキ時代 (Live)
06. BYE-BYE YUPPIE BOY (Live)
07. オートバイク
08. 憧れのヒコーキ時代
posted by あれ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月06日

須藤薫「Tender Love」

須藤薫「Tender Love」杉真理に続いて、須藤薫のアルバムまでも紙ジャケリマスターで再発されるそうで、後追いのファンとしては、うれしいニュースであります。
「Hello Again」以降のアルバムは、なんとか中古盤で揃えた自分としては、それ以前の作品のリイシューと言うことで、かなり嬉しく思う。

そんなワケで、今回取り上げるのは、須藤薫が89年発表した「Tender Love」。
このアルバムのサウンド・プロデュースは、当時ピチカートファイヴだった小西康陽。
全ての曲のアレンジを小西が担当し、アルバムを通して聴くと、小西康陽によるウォール・オブ・サウンド〜フィル・スペクターへのオマージュと言えそうなアルバム。

01「つのる想い」から、深めのエコーに彩られた「ウォール・オブ・サウンド」な世界を展開していて、60年代ポップス好きには、何の抵抗もなく受け入れられそうな雰囲気。
イントロからロネッツの「Be My Baby」を引用しているのは、間違いなく確信犯でしょう。
タイトルの「つのる想い」も、スペクター曲の邦題から引用している点も、好感が持てる。
それにしても、こう言うゴージャスなストリングス・アレンジを施している曲って、最近聴かなくなったな(ストリングス&ホーンのアレンジは、当時ピチカート・ファイヴの高浪敬太郎)。

02「Sugar Romance」は、大滝詠一の「FUN×4」的なポップ感に溢れた曲。
「♪ パッシュ ワディ ワディ」と言うコーラスも、オールディーズ風でなかなか。

03「春の陽射し」は、ビーチボーイズの「Please Let Me Wonder」あたりを下敷きに作られたような曲。
田島貴男らの幾重にも重なったコーラスも、ビーチボーイズ風。自分はかなり好きな1曲。

ベン・E・キングの「Stand By Me」のフレーズの引用から始まる04「トーチ・ソング」は、オールディーズ風のしっとりしたポップソング。

05「二人のシルエット」は、三連系のしっとりした曲で、ビーチボーイズの「Surfer Girl」などを思い浮かべる。

06「最後のD.P.E」は、ミディアム・テンポのしっとりしたポップソング。
イントロのフレーズが、デイブ・クラーク・ファイヴの「Because」っぽいが、これも確信犯?

07「おねがいラヴァーマン」は、「Couples」の頃のピチカートにも通じるような雰囲気の曲。
50年代のアメリカのテレビ映画のサントラにありそうな雰囲気のアレンジが楽しい。

08「恋のマニュアル・ブック」は、アップテンポなポップナンバーで、「ウォール・オブ・サウンド」的な世界からはちょっと離れているけれども、これはこれで好き。
同時期のピチカートファイヴ(田島貴男ボーカル期)に一番近いサウンドかな?

09「去年の夏」は、再び「ウォール・オブ・サウンド」的なサウンドを展開。
この曲のみ、作曲も小西康陽で、ミディアムテンポのしっとりした曲。
イントロに、どことなくグレン・キャンベルの「I Guess I'm Dumb」っぽい雰囲気を感じる。

10「冬のゴスペル」は三連系の曲で、アルバムを締めくくるのにふさわしい静か目な曲。
この曲でも、ゴージャスなストリングスが効果的。

何となく歌詞を辿っていくと、01「つのる想い」から10「冬のゴスペル」までが、二人の男女の出会いから別れまでを追った短編集なのかな、と言うような気もしてくる。
すべての曲で小西が作詞したワケではないけれども、01「つのる想い」の出会った時のドキドキ感から、10「冬のゴスペル」での悲しい別れまで、何となく一つのストーリーになっているような気がするのだが、どうだろう?

サウンド的には、アルバムを通して聴くと、最初に指摘したように、フィル・スペクター〜ビーチボーイズ〜大瀧詠一といった「ウォール・オブ・サウンド」を継承していく流れの中の1枚、と言った趣きを感じる。
そんな面からも、大瀧詠一がプロデュースしたシリア・ポールの「夢で逢えたら」との符合を感じる。
改めて聞き直してみて、ポップなメロディーはもちろん、ロマンティックでゴージャスなストリングスに圧倒される部分が多かった。
「夢で〜」が好きな人には、是非とも聴いてもらいたい1枚。


【収録曲】
01. つのる想い
02. Sugar Romance
03. 春の陽射し
04. トーチ・ソング
05. ふたりのシルエット
06. 最後のD.P.E.
07. おねがいラヴァーマン
08. 恋のマニュアル・ブック
09. 去年の夏
10. 冬のゴスペル


♪須藤薫「つのる想い」
posted by あれ at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

杉真理「Song Writer」

songwriter.jpg先日の Mari & Red Stripes に続き、デビュー30周年を記念して過去作が続々とリイシューされる杉真理。
デビュー30周年スペシャル・サイトまで開設され、密かな盛り上がりを見せている模様(サブコンテンツの杉さんのブログが面白い!)。
そんなコンテンツに刺激され、1980年発表の杉真理の1stソロアルバム「Song Writer」をピックアップ。

このアルバムは、全編、作詞作曲は杉真理で(1曲共作あり)、編曲は松任谷正隆と言う布陣。
参加ミュージシャンも豪華で、ギターには鈴木茂、松原正樹、今剛、吉川忠英、ベースは高水健司、岡沢茂、ドラムスは青山純、島村英二らが参加。
ピアノやシンセサイザーなどのキーボード関連は、もちろん松任谷。
こうした一連の名前を見るだけでも「名盤だよなぁ」と言うのが分かるような気がします。

2ndアルバム以降、ビートルズの影響を隠さずに直球で攻める曲が多くなるが、このアルバムは松任谷のアレンジのせいなのか、そういった面は影を潜め、シュガーベイブから脈々と受け継がれるシティポップ的なテイストに溢れた1枚といった印象。

このアルバムで、杉がロマンティックなソングライターとしての真骨頂を見せているのは、ソロデビューシングルでもあった03「Hold on」。
杉の書く甘く切ないメロディーも天下一品だが、松任谷のストリングス・アレンジが、メロディーのロマンチックな響きを更に引き立てていて、聞き所と言えるかも。竹内まりやへの提供曲のセルフカバー。
そして、このアルバムの中で、一番AOR度の強い05「Send her back to me」も個人的には推したい曲。
杉の書くメロディーはもちろんのこと、松任谷によるストリングス・アレンジが、この曲の甘い雰囲気を更に盛り上げる。
「和製AOR」好きの人には、是非とも聴いてもらいたい1曲。

では、その他の曲。
今剛による軽快なギターカッティングで幕を開けるポップチューン01「Don't stop the music」。
1stソロのオープニング曲のタイトルが「Don't stop the music」だったと言うのにも、その後の長い活動への意気込みを感じてしまう。
02「恋のかけひき」は、大瀧詠一が杉に注目するきっかけの曲だったと言う。
この曲で注目すると言うのは自分としては意外だったが、言われてみれば「ロンバケ」系の曲として聞こえる雰囲気。
ちなみに、竹内まりやがコーラスに参加。
04「悲しきクラクション」は、当初シングルの予定だった曲だそうで、シングル向きな軽快なナンバー。
自分的にはそれほどグッとはこないが、この曲には榊原郁恵によるカバーバージョンもあると言う(自分は未聴)。
06「追いつめられた恋人達」は、01「Don't stop the music」にも通じるポップなR&Rナンバー。
ポール・マッカートニーのソロやウィングス風のナンバーで、こう言う曲を聴くと、杉真理と言う人はポール直系のソングライターなのだなぁ、と言うのを強く感じる。
続く07「Catherine」は、マイナー調のナンバー。
曲調に加えて女性の名前をタイトルにしている点で、ビートルズの「Michelle」をついつい思い浮かべてしまう。
08「サンシャイン ラブ」は、アコースティックギターの音色が爽やかなポップソング。
アメリカの少年が遠いリバプールを思うような歌詞は、日本からリバプールに憧れていた杉少年の姿を重ねていたのか?
竹内まりやがコーラスに参加している09「My baby's back」は、ストレートなR&Rサウンド。
こう言うバンドサウンドで聴かせる曲も出来るのが、他のソロボーカリストにはない、杉の強みでもあるように自分は思う。

そして、アルバムのラストを飾る10「Dreamin'」。
松任谷正隆のストリングス・アレンジが光る1曲で、まるで映画のエンディングでも見ているかのような印象のラストナンバー。
杉の書く甘いメロディーも魅力的だが、それに加えて弦楽器の音色が本当にロマンチック。
昔のディズニー映画って、こう言う雰囲気の曲が流れていたようなぁ、と思わせてくれた1曲。
改めてこのアルバムを聞き直して、再発見をしたのだけれど、この曲は本当に素敵だ。歌詞もいいし。

全編通して聞いてみて、杉の書くメロディはもちろんのこと、ストリングス・アレンジがいいアルバムだなぁ、と思った。
杉さんのブログで、リマスタリングをしてストリングスが見違えるようになった、と書かれているのを見ると、ほとんどCD選書で集めた旧作はやはり買い直さなければダメかなぁ、と思っている次第。

考えてみれば、このブログの最初のエントリーは、杉さんの「STARGAZER」だった
この所、文章を書くことが出来なくなって更新が激しく滞っているこのブログだけれども、思いがけず「原点回帰」を思い知らされた感覚。


【収録曲】
01. Don't stop the music
02. 恋のかけひき
03. Hold on
04. 悲しきクラクション
05. Send her back to me
06. 追いつめられた恋人たち
07. Catherine
08. サンシャイン ラブ
09. My baby's back
10. Dreamin'
posted by あれ at 01:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。