2008年05月05日

メロン記念日「サクラ色の約束」

メロン記念日「アンフォゲッタブル」今回紹介するのは、メロン記念日のシングル「アンフォゲッタブル」のカップリング「サクラ色の約束」。
1年ほど前にリリースされたシングルだけれども、春〜夏にかけて聞きたくなるような爽やかな曲。

この「サクラ色の約束」は、タイトルの「サクラ色」から連想されるような、春先にはピッタリの爽やかな雰囲気の曲で、アコースティックギターのカッティングが心地よいポップナンバー。
アレンジの方向性としては、スタイル・カウンシルや、アズテック・カメラなどの80年代中盤のUKもの(言ってしまえばネオアコっぽい?)に近い手触りのする1曲。
あそこら辺の音が好きな人なら、結構気に入るタイプの曲なのではないかな?

このメロン記念日は、つんく♂プロデュースのハロー!プロジェクトの一員であるけれども、この曲はつんく♂の詞曲ではなく、作詞は海野真司、作曲と編曲は上野浩司という布陣。
参加ミュージシャンのクレジットがないけれど、全編を通して聞かれるアコースティックギターは、この曲の爽やかさを演出するのに一役買っているように思う。

一方のタイトル曲の「アンフォゲッタブル」は、「サクラ色〜」とは対照的にポップで盛り上がるディスコチューン。
楽しげなパーティーソングと言う雰囲気に仕上がっていて、こちらはこちらで魅力がある楽曲。
こういう雑多な多様性がある所が、ハロー!プロジェクトの音楽を聴いていて面白い部分かもしれない。

以前に紹介した美勇伝の曲もそうだけれど、つんく♂関連の作品には、かなりイイ感じのポップソングが多数あるので、色々と自分の感性にあった曲を探して行くのは、かなり楽しい作業かもしれない。

このブログでは、何度も書いてるけれども、アイドルソングといえども、きちんと聞き込んで行けば、評価できる楽曲はたくさんあるのだなぁ、と言うのはスゴク実感する。


【収録曲】
01. アンフォゲッタブル
02. サクラ色の約束
03. アンフォゲッタブル (Instrumental)


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2007年12月21日

原田知世「music & me」

原田知世「music&me」

「音楽と私」

シンプルだけれど、力強い響きを持った言葉。
そのシンプルな言葉と同じように、音楽への強い愛情と、深い信頼を感じるアルバムだった。

原田知世のデビュー25周年を記念して作られたこのアルバム、プロデュースは、MOOSE HILLや、naomi&goro で活動する伊藤ゴロー。
作家陣は、伊藤ゴローの他にも、大貫妙子、鈴木慶一、高橋幸宏と言ったベテラン勢や、キセルなどの若手ミュージシャンも参加。
シンプルで、アコースティックなバッキングが、優しげで落ち着いた雰囲気の原田知世のボーカルと非常にマッチしていて、とてもイイ感じ。

03「きみとぼく」が、個人的に一番好きになったナンバー。
ピアノとウッドベースとドラムと言うシンプルな編成が基本の、落ち着いた雰囲気のポップソング。
原田知世自身が書いた歌詞が、時と場所をこえて巡り会う偶然=運命というテーマで書かれていて、なんでかわからないけれど、グッと来てしまった自分がいる。

カバー曲も充実していて、02「色彩都市」は大貫妙子のカバー、04「Are You There?」はバート・バカラックのカバー、05「I Will」はビートルズのカバー。
この中では、アコースティックな編成で生まれ変わった02「色彩都市」が良かったな。
弦楽器を中心としたアンサンブルが、柔らかい原田知世のボーカルとマッチしていたし。
04「Are You There?」は、高橋幸宏が選曲し、アレンジを担当し、05「I Will」は、コーラスにキセルが参加。
「I Will」は、一時期すごく好きだったビートルズナンバーなので、このカバーは素直に嬉しかった。

鈴木慶一が提供した07「菩提樹の家」や、キセルが提供した11「くちなしの丘」もアコースティックな肌触りの佳曲。
11「くちなしの丘」は、先行試聴で聞いた時は、それほどピンと来なかったけれど、アルバムの流れで聴くと、心に染みる曲になった。

そして、アルバムラストの12「時をかける少女」は、言うまでもなく、原田知世の初期の代表曲のセルフカバー。
今回は、シンプルなボサノヴァ・アレンジでカバーしているのだけれど、初期の代表曲を、不惑を迎えた本人が「今」の視点で再びカバーしたことに、少なからず心動かされた。
あの当時「少女」だった人が、「女性」となった視点で、あの頃の歌を歌う。
同じメロディーであるのに、なんだかその間に流れた「時間」をも歌に込められているかのような気がして、何となくジンと来た。
まさに「時をかける」1曲になったってワケかな……?

このアルバム、聞けば聞くほど好きになっていっている気がする。
こう言うエヴァーグリーンな雰囲気のするアルバムは、本当に大好き。
この作品は、永く聞き続けることの出来るアルバムになると思う。出逢えてよかった。


【収録曲】
01. Cruel Park
02. 色彩都市
03. きみとぼく
04. Are You There?
05. I Will
06. Wondefull Life
07. 菩提樹の家
08. シンシア
09. Aie
10. ノスタルジア
11. くちなしの丘
12. 時をかける少女
posted by あれ at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月13日

SweetS「Waiting for U」

ミエナイツバサ.jpgアイドルの曲と言ってもバカにできない、と言うのは何年も前からの持論であるワケだが、そんな風にして、またとびっきりの名曲に出会ってしまった。
今回紹介する、SweetSと言うエイベックスの5人組のグループの「Waiting for U」と言う曲がその曲。

軽やかでポップなメロディーと、ジャケットの印象も相まって、爽やかなサマーチューンと言う雰囲気の1曲。
タイトルソングである「ミエナイツバサ」は、良くも悪くも小室哲哉以降のJ-POPと言う雰囲気ではあるのが、カップリングはそれとは全く異なる極上のサマーチューン。

それもそのはず、プレイヤーとして腕利きのミュージシャンが参加している曲なのだ。
アレンジを手がけた山田秀俊(Key)を始め、島村英二(Dr)、美久月千晴(B)、芳野藤丸(G)、浜口茂外也(Per)と言うミュージシャンたちが参加。
このメンバーを見て、何かを感じる人が居たら、是非とも聞いてもらいたい。

イントロから、緩やかに16ビートを刻むドラムにチョッパーベース、ワウを聞かせたギターのカッティング、もうこの時点からシティポップの雰囲気が満載。
歌に入ってからも、芳野藤丸のカッティング、島村英二と美久月千晴の安定したリズム隊、それから山田秀俊のエレピも効果的に挟み込まれる。
そして、SweetSのメンバーによるコーラスも爽やかな印象で、サマーチューンと言う雰囲気を作り出している要素の一つ。

それから、なんと言っても、この曲のインストバージョンが素晴らしい。
J-POP系のインストバージョンと言うと、単なるカラオケと言う印象が強いけれども、この曲に限っては、「フュージョン・インスト」として聞くことが出来る
このバージョンを聞くと、単純なカラオケではなくて、きちんとアンサンブルで聞かせているバッキングであることが分かる。
それから芳野藤丸のギターが、曲の雰囲気を作り出すの面でかなり重要な要素なのかな、と言うのも分かる。
このインストバージョンを聞かせて、一体どのくらいの人が、エイベックスのアイドルのインスト版だと思うのだろうか?

本当に「アイドル」と言う偏見をなくして、シティポップが好きな人には、是非とも聴いてもらいたい1曲。素晴らしい。


【収録曲】
01. ミエナイツバサ
02. Waiting for U
03. ミエナイツバサ (Instrumental)
04. Waiting for U (Instrumental)



♪SweetS「Waiting For U (Live Version)」
posted by あれ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(2) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

美勇伝「銀杏〜秋の空と私の心〜」

恋のヌケガラ.jpg意外な所で、意外なメロウ・チューンに出くわすと言うのは、多々ある事。
それが、表向きはアイドルの曲だったとしても、良い曲は良いと素直に認めるべき、と言うのが昔からの自分の考えの一つ。
そんな考えの中で出会った曲の一つが、今回紹介する美勇伝の曲。

このシングルの聞き所は、タイトル曲ではなく、そのカップリングとして収められた02「銀杏〜秋の空と私の心〜」の方。
これが、なかなかのメロウ・チューンで、イントロのエレピのフレーズから、グッと曲の世界に引き込まれるシティポップ風のナンバー。
ポップなメロディーながらも、どこ無く漂うソウル・フレーバーが、たまらない雰囲気持った1曲。
マーヴィン・ゲイの「What's Going On」を引き合いにしたレビューも見かけたことがあるけれど、何となくそれも納得できる気もする。

バックのミュージシャンには、元オリジナル・ラブの小松秀行(B)が参加していたり、そのオリジナル・ラブなど、様々なレコーディングセッションでドラムを叩いている佐野康夫(Dr)が参加していたりと、意外と通好みな選択。
ギターを担当するのは、アレンジも手がけている鈴木俊介で、控え目ながらも音の隙き間を埋めるギターのカッティングが、なかなかイイ。
そして、元・太陽とシスコムーンの稲葉貴子のコーラスも、メロウな雰囲気を醸し出す隠し味として一役買っている。

彼女たちの4thシングル「クレナイの季節」のカップリング「内心キャーキャーだわ!」も、ハモンド・オルガンのイントロが印象的なシティポップ・ナンバーだったり、ハロー!プロジェクトの曲は、意外な所で、意外な雰囲気の曲に出くわしたりする。
そんな風に、時々キラーチューンを忍び込ませるのだから、ハロー!プロジェクトの曲って侮れない。


【収録曲】
01. 恋のヌケガラ
02. 銀杏〜秋の空と私の心
03. 恋のヌケガラ(Instrumental)
posted by あれ at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

ママレイド・ラグ「MAMALAID RAG」

MAMALAID RAG「MAMALAID RAG」2002年に発表された、ママレイド・ラグの1stアルバム「MAMALAID RAG」。
デビューミニアルバム「春雨道中」がリリースされた頃は、はっぴいえんどチルドレン的に語られることも多かった彼ら。
しかし、この1stアルバムは、ソウル・ミュージックや、シンガーソングライター系の音楽からの影響も感じさせる1枚で、はっぴいえんどと言うよりも、どちらかと言えばシュガーベイブの方に近いグループなのかな、と言う印象がある。

全ての曲の作詞作曲は、ボーカルの田中拡邦。
デビュー当初「はっぴいえんど的」と評されたのは、彼のソフトな唄声と、どことなくノスタルジーを感じさせるメロディーが、そう言う評価を引き出したのかな、とも思う。
しかし、この1stを聞けば、田中のソングライターとしての才能は、そこで留まるだけの物ではないのは明らか。

やはり、このアルバムのハイライトは、彼らのデビュー曲となった08「春雨道中」だろう。
ママレイド・ラグ独特の、切なくもノスタルジーを感じるメロディーは、この曲に象徴されていると言ってもいいのでは?
メロディーラインはもちろん、シンプルながらツボを抑えたバッキング、意外と渋いスライド・ギターのギターソロなども聞き所の一つ。
メジャーデビュー前、この曲でオムニバス「喫茶ロックnow」に参加したと言うことも、このバンドのアイデンティティを表すエピソードの一つかな。

そして、多様性を感じる1曲として、あげたいのが06「ワトスン」。
ブラスを導入した、このアルバムの中で一番ファンキーなナンバーで、鈴木茂の「BAND WAGON」を彷彿とさせる音作り(と言うことはリトル・フィート的ということか?)。
ギターの音色も当時の鈴木茂っぽさを感じる曲で、個人的には結構好きな曲。

メロウな雰囲気の曲では、ボサノヴァ風の曲も収録。
まず02「彼女のタペストリー」は、ボサのリズムにヴィブラフォンのソロをフィーチャーした1曲。
鈴木茂の「Lagoon」〜「Caution!」あたりが好きな人は結構気に入るかもしれない。
そして、ボサノヴァ・インストの07「Her Life」。
エレピとギターが主旋律を奏でているのだけれど、そのまま唄モノとして通用しそうなポップなメロディーラインの曲。

ほかにも、08「春雨道中」の流れを汲む ポップソング01「悲しみにさようなら」。シンプルな楽器編成ながら、きちんとポップに聞かせる術を知っているかのようなアレンジ。
03「カフェテラス」は、大瀧詠一の「A LONG VACATION」からの影響を感じさせる(リズムが「Velvet Motel」風?)。
ウェストコースト風の爽やかなメロディーとアレンジが心地良い04「向こう側」。
ミディアムテンポのナンバー05「夜汽車」は、フォーキーなポップソング。ちなみに、ハミングで鈴木祥子が参加。
アコースティックギターの弾き語り09「感情」は、ジョン・セバスチャンあたりを思い起こさせるナンバー。
10「目抜き通り」も、08「春雨道中」と同系統のポップソングで、ジョージ・ハリスンを思い起こさせるスライド・ギターのイントロが印象的

このママレイド・ラグ、1stアルバムがリリースされたは3ピースのバンドとして活動をしていたけれど、ドラムスが抜け、先日はベースの江口が脱退、現時点ではギター&ボーカルの田中拡邦のソロプロジェクトになっている。
最近リリースされた2ndでも、1stと同じく見事なポップワールドを展開していたけれど、今後はどういった展開を見せてくれるのか、まだまだ楽しみな存在のグループの一つ。


【収録曲】
01. 悲しみにさようなら
02. 彼女のタペストリー
03. カフェテラス
04. 向こう側
05. 夜汽車
06. ワトスン
07. Her Life
08. 春雨道中
09. 感情
10. 目抜き通り
posted by あれ at 00:55| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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