2007年05月25日

杉真理「Song Writer」

songwriter.jpg先日の Mari & Red Stripes に続き、デビュー30周年を記念して過去作が続々とリイシューされる杉真理。
デビュー30周年スペシャル・サイトまで開設され、密かな盛り上がりを見せている模様(サブコンテンツの杉さんのブログが面白い!)。
そんなコンテンツに刺激され、1980年発表の杉真理の1stソロアルバム「Song Writer」をピックアップ。

このアルバムは、全編、作詞作曲は杉真理で(1曲共作あり)、編曲は松任谷正隆と言う布陣。
参加ミュージシャンも豪華で、ギターには鈴木茂、松原正樹、今剛、吉川忠英、ベースは高水健司、岡沢茂、ドラムスは青山純、島村英二らが参加。
ピアノやシンセサイザーなどのキーボード関連は、もちろん松任谷。
こうした一連の名前を見るだけでも「名盤だよなぁ」と言うのが分かるような気がします。

2ndアルバム以降、ビートルズの影響を隠さずに直球で攻める曲が多くなるが、このアルバムは松任谷のアレンジのせいなのか、そういった面は影を潜め、シュガーベイブから脈々と受け継がれるシティポップ的なテイストに溢れた1枚といった印象。

このアルバムで、杉がロマンティックなソングライターとしての真骨頂を見せているのは、ソロデビューシングルでもあった03「Hold on」。
杉の書く甘く切ないメロディーも天下一品だが、松任谷のストリングス・アレンジが、メロディーのロマンチックな響きを更に引き立てていて、聞き所と言えるかも。竹内まりやへの提供曲のセルフカバー。
そして、このアルバムの中で、一番AOR度の強い05「Send her back to me」も個人的には推したい曲。
杉の書くメロディーはもちろんのこと、松任谷によるストリングス・アレンジが、この曲の甘い雰囲気を更に盛り上げる。
「和製AOR」好きの人には、是非とも聴いてもらいたい1曲。

では、その他の曲。
今剛による軽快なギターカッティングで幕を開けるポップチューン01「Don't stop the music」。
1stソロのオープニング曲のタイトルが「Don't stop the music」だったと言うのにも、その後の長い活動への意気込みを感じてしまう。
02「恋のかけひき」は、大瀧詠一が杉に注目するきっかけの曲だったと言う。
この曲で注目すると言うのは自分としては意外だったが、言われてみれば「ロンバケ」系の曲として聞こえる雰囲気。
ちなみに、竹内まりやがコーラスに参加。
04「悲しきクラクション」は、当初シングルの予定だった曲だそうで、シングル向きな軽快なナンバー。
自分的にはそれほどグッとはこないが、この曲には榊原郁恵によるカバーバージョンもあると言う(自分は未聴)。
06「追いつめられた恋人達」は、01「Don't stop the music」にも通じるポップなR&Rナンバー。
ポール・マッカートニーのソロやウィングス風のナンバーで、こう言う曲を聴くと、杉真理と言う人はポール直系のソングライターなのだなぁ、と言うのを強く感じる。
続く07「Catherine」は、マイナー調のナンバー。
曲調に加えて女性の名前をタイトルにしている点で、ビートルズの「Michelle」をついつい思い浮かべてしまう。
08「サンシャイン ラブ」は、アコースティックギターの音色が爽やかなポップソング。
アメリカの少年が遠いリバプールを思うような歌詞は、日本からリバプールに憧れていた杉少年の姿を重ねていたのか?
竹内まりやがコーラスに参加している09「My baby's back」は、ストレートなR&Rサウンド。
こう言うバンドサウンドで聴かせる曲も出来るのが、他のソロボーカリストにはない、杉の強みでもあるように自分は思う。

そして、アルバムのラストを飾る10「Dreamin'」。
松任谷正隆のストリングス・アレンジが光る1曲で、まるで映画のエンディングでも見ているかのような印象のラストナンバー。
杉の書く甘いメロディーも魅力的だが、それに加えて弦楽器の音色が本当にロマンチック。
昔のディズニー映画って、こう言う雰囲気の曲が流れていたようなぁ、と思わせてくれた1曲。
改めてこのアルバムを聞き直して、再発見をしたのだけれど、この曲は本当に素敵だ。歌詞もいいし。

全編通して聞いてみて、杉の書くメロディはもちろんのこと、ストリングス・アレンジがいいアルバムだなぁ、と思った。
杉さんのブログで、リマスタリングをしてストリングスが見違えるようになった、と書かれているのを見ると、ほとんどCD選書で集めた旧作はやはり買い直さなければダメかなぁ、と思っている次第。

考えてみれば、このブログの最初のエントリーは、杉さんの「STARGAZER」だった
この所、文章を書くことが出来なくなって更新が激しく滞っているこのブログだけれども、思いがけず「原点回帰」を思い知らされた感覚。


【収録曲】
01. Don't stop the music
02. 恋のかけひき
03. Hold on
04. 悲しきクラクション
05. Send her back to me
06. 追いつめられた恋人たち
07. Catherine
08. サンシャイン ラブ
09. My baby's back
10. Dreamin'
posted by あれ at 01:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。ご無沙汰しておりました。
この杉さんのアルバムのリイシューは嬉しいです。
特に紹介されている『Song Writer』は唯一CDで買いそびれていたんで余計に嬉しいですね。
今から発売が楽しみなんですが、ジャケットが違うので複雑な気分です(笑)
アナログ盤ジャケットの方が好きなもので・・・。
Posted by kaz-shin at 2007年05月26日 12:20
ご無沙汰しております。
とは言え、自分がなかなか更新していないと言うのが原因だとは思いますが……すいません。
調べてみると「Song Writer」のジャケは、アナログでも一度差し替わっているようですね。
リイシューCDのジャケは二代目ジャケのようです。
聞いた話だと、ナイアガラ・トライアングルのイメージに合うように、再発する際に二代目ジャケに変えたんだとか。
Posted by あれ at 2007年05月26日 22:40
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