2006年10月22日

野田幹子「CUTE」

野田幹子「CUTE」今回紹介するのは、野田幹子の92年リリースの9枚目のアルバム「CUTE」。
自分は、この人の音を同時代的に聞いていた記憶は全くないのだけれども、2〜3年前にビーチボーイズのカバーが収録されている「Winter Couples」と言うアルバムを聞いてから、何となく好きなシンガーの一人。

この野田幹子、初期は岡田徹や渚十吾、鈴木智文らがプロデュースしていて、ムーンライダース系の流れでの評価も高いらしい。
このアルバムではライダース人脈の参加はなく、鳥山雄司や佐藤博、崩場将夫(岩崎元是&WINDYのサポートをやっていた人らしい)らをアレンジャーに迎え、なかなかイイ感じのポップアルバムを展開している。
バックを固めるのも、鳥山雄司(G)、佐藤博(Key)はもちろん、今剛(G)、青山純(Dr)、木戸やすひろ(Cho)、ラジ(Cho)、坪倉唯子(Cho)ら、シティポップ系ではお馴染みのミュージシャンたちが参加。

自分が特に気に入った曲は、06「オートバイと風とあなたと」。
初期の角松敏生のリゾート風な雰囲気を女性向きにシフトさせたような(?)爽快感あふれるメロディーとアレンジが心地よい1曲。
さすがは、岩崎元是&WINDYのサポート・キーボーディストだった崩場将夫、といった感じか。

鳥山雄司がアレンジを担当した01「駆けてみよう」は、アルバムのオープニングにふさわしい爽やかに弾けるポップナンバー。
ブラスのアレンジにスウィングアウトシスター的な雰囲気も感じるが、そういうサウンドと野田幹子のボーカルとの相性がマッチしていて、かなりイイ感じ。
02「彼のハートは夏でした」は、先行シングルとなった曲。
01「駆けてみよう」と同系統のポップソングで、シングルになったのもうなづける。アレンジは佐藤博。
続く03「この駅から」は、mayumiの作曲によるAOR風のナンバー。
アレンジは佐藤博で、彼の諸作に通じる雰囲気を持った曲。佐藤自身によるエレピのソロが、なかなかイイ。
04「最後の恋になるかもしれない」は、作曲:崩場将夫、編曲:鳥山雄司のシャッフルビートのポップナンバー。
05「バスルームでランチ」は、佐藤博による作・編曲。
いかにも佐藤博なメロディーとアレンジは、なんとなく佐藤本人が唄った方がハマるのではないかな、とも思えるブラコン(死語だな……)ノリな1曲。
07「賛美歌に包まれて」は、タイトルにも象徴されるような厳かな雰囲気のバラード曲。
08「Sugar Sugar」は、鳥山雄司が曲とアレンジを担当。
ポップな楽曲ながら、鳥山によるギターのカッティングや坪倉唯子やラジのファンキーなコーラスがカッコイイ。
09「My Brand-new Days」は、落ち着いたリゾートサウンド風の曲。
mayumi作曲のメロディーに、崩場将夫がほんのりとラテンの風味を効かせたアレンジで味付けしている。
10「Afternoon Tea」は、佐藤博のアレンジによる落ち着いた雰囲気のポップナンバー。
12「Sunsetはまあるい気持ち」は、佐藤博のアレンジに今剛のギター・カッティングが映える1曲。

アルバム通して聞いてみると、ポップな楽曲あり、落ち着いた雰囲気の曲あり、リゾート風からブラコン風まで、バラエティに富んだ曲調の曲が並んでいるけれども、1枚のアルバムとしてはきちんとまとまっているような雰囲気。
どことなく、角松敏生や林哲司のようなサウンド・メイクを感じる曲もあったりして、そこら辺のシティポップ好きの人にも十分に受け入れられる作品なのでは?
いわゆるキラーチューンと呼ばれるような曲は収録されてはいないけれども、アルバムを通して聞くと、平均点はかなり高いアルバムなのかな、と思える1枚。


【収録曲】
01. 駆けてみよう
02. 彼のハートは夏でした
03. この駅から
04. 最後の恋になるかもしれない
05. バスルームでランチ
06. オートバイと風とあなたと
07. 賛美歌に包まれて
08. Sugar Sugar
09. My Brand-new Days
10. Afternoon Tea
11. ハンパな気持ちで恋しちゃいけない
12. Sunsetはまあるい気持ち
posted by あれ at 01:05| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 90's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このアルバム、テープで録ったのをもって
ますよ。確かにリゾートポップ風で聴きやすい
ですね。佐藤博さんがアレンジャーで参加していたのですね。この手のものでは、芳野藤丸がプロデュースしているニ名敦子のアルバムが思い出されますね。
Posted by ビリー at 2006年10月31日 10:26
自分はこの手の女性シンガーは好きなようです。
このアルバムをきっかけに、色々と野田幹子の音源も集め始めました。どの作品もなかなか良い雰囲気で好きです。
Posted by あれ (Alee 改め) at 2006年11月01日 00:17
ジャズ.フュージョン系
好き からも
楽器演奏(オケ)がボーカル同様
前面主張されている
オーディオマニアも超.感性 
刺激 感動 しますね。
5トラックの曲は作曲者自身
の歌もの同曲(別歌詞)
聞き比べも楽しいね。
Posted by FKU at 2017年08月30日 23:56
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