2006年06月17日

タケカワユキヒデ「走り去るロマン」

タケカワユキヒデ「走り去るロマン」後にゴダイゴのボーカルとして活動するタケカワユキヒデが、ゴダイゴ活動以前の75年にリリースしたソロアルバム「走り去るロマン」。
ミッキー吉野のプロデューサー的戦略で「アジア」のイメージをチラつかせていたゴダイゴとは違い、ウェストコーストへの憧れを素直に音に託したと言えそうなアルバム。
全曲、英詞で唄われていることからも、そういった憧憬というのは、感じ取れるかな。
ちなみに、全ての曲がタケカワによる作詞作曲。

オープニングの01「Truly Me」から、ウェストコーストな雰囲気全開。
ブラスとストリングスをフィーチャーしながら、岡沢章の流れるようなベースラインに乗せて、タケカワの書くポップなメロディーがオープニングにふさわしい。
タイトル曲である04「Passing Picture」も、01「Truly Me」に通じる西海岸風のポップソング。
疾走感溢れるメロディーは、ドライブでもしながら聞きたい気分。
この曲の2曲には、深町純(Key)と村上"ポンタ"秀一(Dr)が参加。

02「Now And Forever」は、アコースティックギターとハープシコードをアンサンブルの中心にした、フォークロック調のナンバー。
タケカワ自身による多重コーラスが、ママス&パパスやCS&Nなどのイメージと被る。

そして、タケカワと言うとビートルズ・フリークとしても有名だが、07「Tow People Together」は、そんなタケカワの一面が出た曲。
ポール・マッカートニー的なメロディーラインに、ブラスセクションの導入が、ソフトロックな雰囲気を作っていて、個人的には好きなタイプの曲。
ちなみに、ベースには後藤次利が参加。後にファンキーなベースを弾く印象は無いけれど、手堅くタケカワをサポートしている。

12「Pretty White Bird」は、フェンダーローズをバックに唄われるメロウな1曲。
優しげに唄うタケカワのボーカルが魅力的で、AORとしても十分聞ける。
この曲は、ジャパニーズAORが好きな人も、スンナリ受け入れられるような気がする。
この曲のアレンジ&キーボードは、後にゴダイゴの盟友となるミッキー吉野。

「シティポップ」として語るには、ちょっとウェストコースト寄りのサウンドではあるけれど、よく出来たポップアルバムである事に違いは無い。
何と言っても、メロディーメーカーとしてのタケカワユキヒデの才能が、端的に現れた1枚と言えるんじゃないかな。
ちょっとジャケは野暮ったいけど(何度か差し替えられて、これは3パターン目だと言う)、音の方はなかなか良く出来た爽やかなポップソングばかりなので、気に入る人も多いように思う。


【収録曲】
01. Truly Me 〜ぼくのドリーム
02. Now And Forever 〜いつもふたり
03. Night Time 〜夜の都会
04. Passing Picture 〜走り去るロマン
05. Lucky Joe 〜ラッキー・ジョー
06. Water She Wore 〜雨に踊る少女
07. Two People Together 〜二人の童話
08. Hazy Nun 〜雨の尼僧
09. Fragments 〜君のひとこと
10. Happiness 〜ぼくらの幸せ
11. I Can Be In Love 〜スポット・ライト
12. Pretty White Bird 〜白い小鳥
posted by あれ at 01:33| Comment(0) | TrackBack(1) | ジャパニーズポップ 70's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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