2008年06月16日

原田知世「パヴァーヌ」

原田知世「パヴァーヌ」.jpg昨日の夜、NHK BS2でガーデンホールでのライヴが放送された原田知世。
このライヴは自分も見に行ったが、そのオンエアに刺激を受けて、先日の「夢で逢えたら」に引き続き、原田知世ネタで。

今回紹介するのは、85年にリリースされたアルバム「パヴァーヌ」。
このアルバムに流れているエレガントな雰囲気は、現在の知世ちゃんの音楽にも通じる部分もあるのかな?という気もして、80年代の知世ちゃんのアルバムの中では、一番繰り返し聞いている1枚。

アナログでA面にあたる部分(1〜6)は「Water Side」と題されていて、萩田光雄がアレンジを担当し、B面にあたる部分(7〜11)は「Light Side」と題されて、井上鑑がアレンジを担当。
どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂い、落ち着いた曲調が並んでいるA面と、比較的ポップな曲が並ぶB面。
こういうA面、B面で雰囲気を変えると言うのは、アナログ盤ならではの発想ですね。

作家陣も豪華で、先日のライヴやアルバムでもコラボレートした大貫妙子を始め、加藤和彦、山川恵津子、伊藤銀次、かしぶち哲郎、岸正之、REIMY、大沢誉志幸などなど。
参加ミュージシャンは、松原正樹(G)、鳥山雄司(G)、今剛(G)、高水健司(B)、岡沢章(B)、大谷和夫(Key)、浜口茂外也(Per)、斉藤ノブ(Per)などなど名うてのミュージシャンが多数参加。

「Water Side」での自分的なハイライトは、大貫妙子が作詞作曲した04「紅茶派」。
いかにも大貫さんと言う感じの曲調で、大貫さんが好きな人にもスンナリ受け入れられるのではないかな?
メロディーはもちろん、ストリングスのアレンジも素晴らしい。
この曲は、後に原田知世の代表曲の一つになる「彼と彼女のソネット」にも通じる雰囲気かもしれない。

05「早春物語」は、映画の主題歌にもなったので知ってる人は多いのでは?
シングルのアレンジは大村雅朗だったけれど、ここでは萩田光雄がアルバム用にリアレンジしたバージョン。
シングルの雰囲気は残しながらも、ストリングスを全面にフィーチャーして、より深みを増したアレンジかと。

06「夢七曜」は、原田知世作詞、水越恵子作曲の曲で、AOR風のアレンジが耳をひく1曲。
改めて聞き直したけれど、この曲、ホント好きだなぁ。
ほかにも、山川恵津子作曲の01「水枕羽枕」、かしぶち哲郎作曲の02「羊草食べながら」なども落ち着いたナンバー。
03「姫魔性」などを聞いてもわかるけれど、この「Water Side」は、萩田光雄のアレンジするストリングス・セクションの印象が強い曲が多く、そこら辺がヨーロピアンな色を感じる部分かと。

ヨーロピアンなA面に続いて、ポップなB面「Light Side」。
こちらの個人的なハイライトは、伊藤銀次が作曲した08「HELP ME LINDA」。
ビーチボーイズの「HELP ME ROHNDA」からタイトルを引用したと思われるけれど、かと言ってビーチボーイズ風の曲ではなく、伊藤銀次ならではのメロディのポップさが耳をひく1曲。
拙い英語で一生懸命歌っている知世ちゃんも微笑ましいけれど、「Baby Blue」などの初期の伊藤銀次が好きな人には、是非とも聞いてもらいたい感じ。

加藤和彦作曲の07「カトレア・ホテルは雨でした」は、少しオリエンタルなメロディが顔をのぞかせるポップソング。
他には、岸正之作曲の09「いちばん悲しい物語」、REIMY作曲の10「ハンカチとサングラス」の2曲は、ミディアムテンポで落ち着いた曲で、大沢誉志幸作曲の11「続けて」は、このアルバムでは異色のファンクな味付けがしてある1曲。

80年代中盤にリリースされたアルバムだけれども、いわゆる80年代的なアイドルポップとは一線を画したアルバムで(特にアナログA面の「Water Side」)、後の音楽活動への萌芽を感じる1枚かな?
改めてアルバム通して聞き直して思ったけれど、やっぱりこれは名盤だな。



【収録曲】
01. 水枕羽枕
02. 羊草食べながら
03. 姫魔性
04. 紅茶派
05. 早春物語
06. 夢七曜
07. カトレア・ホテルは雨でした
08. HELP ME LINDA
09. いちばん悲しい物語
10. ハンカチとサングラス
11. 続けて
posted by あれ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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