2008年05月09日

L⇔R「Laugh+Rough」

L⇔R「Laugh+Rough」.jpg自分の中で永遠のエヴァーグリーンとなるバンドと言うのは、音楽好きの人ならば、誰の心にもあると思うけれども、今回紹介するL⇔Rは、自分にとってそう言うバンド。

世間的には「Knockin' On Your Door」のイメージしかないかもしれないが、このグループはあの1曲に集約されているワケではない!と言うのを声を大にして言いたい。
特に初期のポリスター時代のアルバムは、日本のポップス・ファンを自認する人には、一度は聴いてもらいたい名作ばかり。

そんなポリスター時代で自分が一番好きなアルバムが、2ndアルバムの「Laugh + Rough」。
当時のメンバーは、黒沢健一(Vo)黒沢秀樹(G)の黒沢兄弟と、リーダーの木下裕晴(B)に紅一点の嶺川貴子(Key&Vo)を加えた4人。
プロデュースは、元四人囃子のドラムス・岡井大二が手がけ、レコーディングでも自らスティックを握っている。

まず、何年経っても自分の中での「究極のポップ・チューン」である13「(I Wanna) Be With You」。
先行シングルでもあったこの曲は、ポップなメロディーラインが素晴らしいのはもちろん、コーラスやストリングスのラインなど、ポップスとして非の打ち所がない曲。
この曲は、ポップグループとしてのL⇔Rの金字塔であるのは間違いない。

ほかにも、バーズのアルバムからタイトルを引用した02「Younger Than Yesterday」や、エヴァリーブラザーズばりのコーラスを聞かせるアコースティックなナンバー03「Baby Back」なども、L⇔Rのポップサイドを語る上では欠かせない曲。
05「Rights And Dues」のように、ギルバート・オサリバン的な穏やかなメロディーに「Magical Mystery Tour」のようなサイケな味つけした(?)ポップスのエッセンスをギュッと詰め込んだナンバーもある。

そして、嶺川貴子が、ボーカルを初めて披露した06「In My Room」。
ビーチボーイズの同名曲というよりも、「Meant For You」や「Wonderful」などの中期ビーチボーイズの雰囲気を伝えてくれる1曲。
リリース当時、それほど日本では評価が高くなかった中期のビーチボーイズ風の曲を作っていたのは素直に驚く。

そういうポップな曲がある反面、07「What "P" Sez?」や 10「One Is Magic」では、ワイルドなロックンロールを見せるなど、このアルバムでは、L⇔Rと言うグループの多様性を十二分に感じさせてくれる。
ちなみに、08「I Can't Stand It」と04「Pumping '92」と言う2曲は、ビートルズと同時期に活動してたビートグループ、デイヴ・クラーク・ファイヴのカバー。
初のカバー・ソングが、デイヴ・クラーク・ファイヴという点にも、L⇔Rらしさを感じてしまう。

「Laugh So Rough」という曲をイントロとアウトロに使って、トータルアルバムっぽさを作り出しているのも、なかなかイイ演出だし、なんと言ってもどの曲もメロディーがいい。
ジャン・フィリップ・デロームの手によるジャケットもシャレているし、42分と言う短い時間ながらも「アルバム」と言う手触りが感じられるのが素晴らしい。
リリースされてからもう15年もの月日が流れているけれども、未だに色あせない、自分の中でのエヴァーグリーン。
こういういい作品に出会えて、自分は幸せです。


【収録曲】
01. Laugh So Rough
02. Younger Than Yesterday
03. Baby Back
04. Pumping '92
05. Rights And Dues
06. (Too Many Flowers And Mirrors) In My Room
07. What "P" Sez?
08. I Can't Stand It
09. Passin' Through Pt.1
10. One Is Magic (and The Other Is Logic)
11. Passin' Through Pt.2
12. Laugh So Rough (reprise)
13. (I Wanna) Be With You
posted by あれ at 02:25| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 90's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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