2008年05月28日

「鉄腕アトム ソング・コレクション」

鉄腕アトム.jpg本日は、ちょっと変化球で。
「鉄腕アトム」の主題歌、挿入歌をまとめたソング・コレクション。
昭和30年代の初アニメ化の曲はもちろん、80年のアニメ化の主題歌、それからアニメ化以前の実写版のテーマ曲01「鉄腕アトムの歌」まで入っている豪華(?)版。
2003年4月7日がアトムの誕生日だったらしく、それを記念してリリースされたアルバムの一つ。

今回注目したいのは、80年にアニメ化された時の曲。
その時の主題歌の12「鉄腕アトム」(18のANKHバージョンも同じアレンジ)は、当時の流行りもあってか、16ビートがベースになっているフュージョンのテイストが随所に盛り込まれたアレンジ。
シンンセソロ、ギターソロの部分などはフュージョンとしか言いようの無い演奏で驚く。
かと言って奇をてらったフュージョン風というワケではなく、子供にもウケるように、オーソドックスにメロディーを聴かせる部分はきちんと残しながら、ファンキーなリズム隊がさりげなくからむような演奏。

この80年アトムの歌は、なかなかイイ感じで、自分が特に好きなのは、当時アニメのエンディングとしても使用されていた13「未来に向かって」。
こちらも16ビートが主体となったポップナンバーで、歌詞は子供向けだなぁと言う感じだけれど、爽やかなメロディーの脇でファンキーなベースラインがうねっていたりして、なかなか聞き所満載の曲。

その13「未来に向かって」や18「鉄腕アトム」を担当したのが、ANKH(アンク)という当時ジャニーズ事務所に所属していたバンド。
このANKHには、後に野村義男とザ・グッバイを結成する曾我泰久(G)が居たり、スクウェアに加入する長谷部徹(Dr)、セッションベーシストとして活動する松原秀樹(B)らが在籍していた。
ジャニーズのバンドとは言え、メンバーのその後の活動を見てみると、なかなか本格的なバンドを目指していたのだろうなぁ、というのもわかる。

と言う事で、主題歌やその他挿入歌のバックもANKHが担当したものだとばかり思っていたが、ここでのバッキングは、カシオペアの野呂一生や向谷実が演奏を担当したとのウワサもある。
三枝成彰が手がけたサウンドトラックも、演奏はカシオペアの面々にゆだねられたらしいのだが、自分の手元にサントラが無いため、確認する事が出来ないのが残念。

中古で見つけた時、ANKHの曲を目当てに買ってみたのだが、その期待に違わず、ANKHの曲はどれも良かった。
ANKHは、当時1枚だけアルバムをリリースしたらしいのだが、そのアルバムがなんかの間違いで(?)リイシューされたりしないかなぁ……。


【収録曲】
01. 鉄腕アトムの歌
02. 鉄腕アトム
03. 鉄腕アトム
04. 鉄腕アトム
05. ウランちゃんとお茶の水博士
06. 鉄腕アトムのワルツ
07. ロボット・マーチ
08. 鉄腕アトムのマーチ
09. ロボット学校の歌
10. 鉄腕アトム
11. 地球防衛隊のマーチ
12. 鉄腕アトム(アトムズ)
13. 未来に向かって~ニュー鉄腕アトム~(ANKH)
14. ウランのテーマ(ウランズ)
15. 僕らは愛のメッセンジャー(ANKH)
16. 翼あるものたち(ANKH)
17. 裏返しの友情(アトラス寺西)
18. 鉄腕アトム(ANKH)


♪アンク「未来に向かって」

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2008年05月23日

キャナァーリ倶楽部「ニシキカザレ」

キャナァーリ倶楽部「ニシキカザレ」自分以外にも結構いると思うのだけれど、シュープリームスの「恋はあせらず(You Can't Harry Love)」のモータウン・ビートを持った曲が、かなり好きだ。
あの「♪ドッドッドードッドッドドー」というビートにポップなメロディーが乗るだけで、スタンダードなポップナンバーに聞こえるのだから不思議な感じ。
あのビートを生み出した、ホランド=ドジャー=ホランド(並びにファンク・ブラザーズ)は、本当にポップス市場に画期的な金字塔を打ち立てたよなぁ、と改めて思ってしまう。

そんなビートを持つ曲は、洋楽はもちろん日本のポップスにも多々あって、自分はそんな「モータウンビート in JAPAN」が大好きな人間の一人。

そんな「モータウンビート in JAPAN」の中で最近お気に入りなのが、つんく♂プロデュースの女の子9人組のグループ、キャナァーリ倶楽部が歌う「ニシキカザレ」。
「恋はあせらず」のビートって、どの曲もポップで最高な曲ばかりだと思うのだけれど、この曲もその例に漏れず、とてもポップで素晴らしい楽曲。
メロディーのポップさはもちろん、聞いているだけで楽しくなってしまうナンバー。
このキャナァーリの曲以外にも、つんく♂楽曲には「恋はあせらずビート」の曲は結構あって、自分などはそんな曲に出会う度に「オオッ!」と思って一人盛り上がってる。

曲の頭から、例の「♪ドッドッドードッドッドドー」のリズムが飛び出して、続いてストリングスがイントロを盛り上げる。
もちろんメロディーもポップで、その他にも「♪イェイ!イェイ!」とか「♪カモン!レッツゴー!」といった「合いの手」も可愛らしく、曲のポップさにさらに彩りを添えている感じ。
ちょっとオケが軽すぎるかな?って部分はあるけれど、メロディーのポップさがその部分を忘れさせてくれる。
歌詞も、タイトルの「ニシキカザレ」の言葉に表されているように、「夢」に向かって邁進する女の子を描いていて、そういうポジティヴなメッセージにも共感できる。
こういう「キラキラ輝いてる女の子」を描かせると、つんく♂の歌詞は天下一品だな。

カップリングの02「HAPPYやなぁ!」は、所々にマージービート風のフレーズを織り込んだポップナンバー。
つんく♂のビートルズ好きは、ファンにはお馴染みだとは思うけれど、ここまで確信犯的にビートルズ風のフレーズを織り込んだ曲ってあまりない。
もともと60年代のブリティッシュビートにハマっていた自分のような人間にとっては、思わずニヤリとするような曲。
そういう風にとらえなくても、こちらの曲もポップでイイ感じ。

そんな感じで、今後もモータウンビートの曲をピックアップしていこうかな、と思うので、そこら辺が好きな方は乞うご期待(?)


【収録曲】
01. ニシキカザレ
02. HAPPYやなぁ!
03. ニシキカザレ(Instrumental)
04. HAPPYやなぁ!(Instrumental)
posted by あれ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月13日

Shi-Shonen「Do Do Do」

Shi-Shonen「Do Do Do」.jpg今回紹介するのは、Shi-Shonen が85年にリリースしたミニアルバム「Do Do Do」二ボーナストラックを加えてリリースされた2000年のリイシュー盤。

Shi-Shonenと言うと、テクノポップという印象が強いかもしれないけれど、このアルバムに関して言えば、テクノ趣味は奥に引っ込み、ポップグループとしてのShi-Shonenが前面に出ている印象。
どうも、リーダーの戸田誠司のインタビューによれば、1stアルバムの「Singing Circuit」でテクノ方面に振れた針を、違う方向へ向けたくなったら自然とポップ指向な側面が出たらしい。
プロデュースは、メンバーの戸田誠司と、大貫妙子や竹内まりやなどのプロデュースでも知らる牧村憲一(彼は先日取り上げたL⇔Rのプロデューサーでもあった)。

このアルバムをレコ屋の店頭で試聴した時、01「瞳はサンセットグロウ」にノックアウトされてしまった。
音的には、発売当時のライナーノーツに「モンキーズの「デイドリーム」を思わせるナンバー」と評されているけれども、そんな表現もうなづけるポップナンバー。
シャッフルのビートにポップなメロディーが乗って、さりげなくメロディーを包み込むストリングスも鮮やかで、曲のアクセントとして矢口博康のサックスもなかなかイカしてる。
そして、いかにも「文系青年」的な戸田誠司のボーカルも、魅力の一つかもしれない。

02「5回目のキス」は、ベース担当の渡辺等がボーカルを取る、落ち着いたテンポのポップナンバー。
今では、チェリスト/ベーシストとして様々なポップ/ロックフィールドで活動している渡辺氏だが、青年期には、こういう優しげなボーカルを披露していたのだなぁ。
03「手編みの天使」は、ストロベリー・スイッチブレイドっぽい雰囲気のするポップソング。
テクノポップ風のリズム隊に、弦楽四重奏が絡み合うあたりが、この時期のShi-Shonenぽい感じもする。
ただ福原まりのボーカルの拙さが、少々残念ではあるかな……。
04「タイトロープ」は、ライナーを読むとホリーズの「バスストップ」のフレーズを引用したと書いてある。
なるほど、言われてみればそういう感じで、曲調も「バスストップ」的なマイナーコードのロックチューン。

07「オートバイク」は、ジャズっぽいナンバー。
鼻歌で作ったような曲調だけれど、矢口博康のサックスが、曲の雰囲気を作り上げてる感じかな?
08「憧れのヒコーキ時代」は、意識的にアズテック・カメラやペイル・ファウンテンズのような音を作ろうとしたらしい。
けれども、純粋なネオアコ・ナンバーにはならないのが、Shi-Shonenらしいと言うのか、なんと言うのか。
ポップなメロディーであるのだけれど、ストリングスの重ね方やリズムトラックの作り方などは、テクノポップ的と言えるのかも。
05に収録されたライヴ・アレンジの方が、シンプルな分メロディーのポップさは活かされているかな。

05〜06のライヴトラックを聴いて思ったけれど、戸田誠司の青々としたボーカルも、このShi-Shonenというグループの魅力の一つなんだろうなぁ。

Shi-Shonenは、このミニアルバムのあと「2001年の恋人達」と言うアルバムをリリースした後に解散。
その後、リーダーの戸田誠司は、YOUらとフェアチャイルドを結成して活動する事になる。
フェアチャイルドの活動に関しては、気が向いたら、また。


【収録曲】
01. 瞳はサンセットグロウ
02. 5回目のキス
03. 手編みの天使
04. タイトロープ
05. 憧れのヒコーキ時代 (Live)
06. BYE-BYE YUPPIE BOY (Live)
07. オートバイク
08. 憧れのヒコーキ時代
posted by あれ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月12日

モーニング娘。「笑顔YESヌード」

モーニング娘。「笑顔YESヌード」.jpg昨日のエントリーで「和製サルソウル」と言うワードを使って、和製サルソウルと言うのに無くてはならないナンバーがあったので、今日はその曲について。

その曲は、モーニング娘。の32枚目のシングル「笑顔YESヌード」。

この曲は初めて聴いた時から一発で気に入ってしまった曲。
タイトに16ビートを刻むドラムスに、ファンキーなギターカッティング、うねるベースライン、そしてなんと言っても曲の雰囲気を作り上げているストリングスとブラスの存在感、どれをとっても無茶苦茶カッコイイ。
自分などは、イントロのドラムスのフレーズを聴いただけで、ダブル・エクスポージャーの「Ten Percent」を思い浮かべてしまったのだけれど、ストリングスの雰囲気など、聴く人が聴けば「和製サルソウル」って言うキーワードで反応する楽曲のように思う。

深キョンの「イージーライダー」でも思ったけれど、ストリングスのフィーチャーだけでなく、ドラムスの音色やタイム感も「サルソウルっぽい」雰囲気を演出するのに重要なのかな?

アレンジは、MISIAなどを手がけている松井寛。
MISIAの曲でもストリングスをフィーチャーしたフィリーソウル系のアレンジをしている松井氏だけれど、それをさらに押し進めたのが、この「笑顔YESヌード」と言ってもいいかもしれない。
ハロプロでソウル系な楽曲と言うと、太陽とシスコムーンの一連の楽曲を思い浮かべるけれど、そういう流れは表向きは見えなかったけれど、地下水脈のように脈々と流れていたということなのかな?

アルバム「SEXY 8 BEAT」には、リバーブが深めにかかったミックスに変えたバージョンが収録されているけれど、自分としては、このシングルバージョンの方がタイトな響きがあって好みかな。

この曲に関して「和製サルソウル」と言う指摘をしていたのは、ライムスターの宇多丸氏が何かの雑誌に書いていた程度しか目にしていないのだけれど、この曲はもっと評価されていいと思うなぁ。


【収録曲】
01. 笑顔YESヌード
02. サヨナラのかわりに
03. 笑顔YESヌード(Instrumental)
posted by あれ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 00〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月11日

深田恭子「イージーライダー」

深田恭子「イージーライダー」.jpgかなり以前から「和製〜」と言う感じのキーワードで、色々とネット検索していたりする自分でありますが、そんな中で「和製フィリーソウル」と言うキーワードでたどり着いたのが、この深田恭子のシングル「イージーライダー」。

もう、イントロからストリングスが大フィーチャーされていて、「弦フェチ」的な部分がある自分としてはたまらない。
ストリングス以外にも、クラビネットやギターのカッティングなどもファンキーなフレーズを刻んでいて、かなりカッコイイ。
この曲に関しては、「和製サルソウル」と評される向きもあるようだけれど、ドラムスの雰囲気やパーカッションの使い方などは、なるほどサルソウルに通じるものもあるように思う。
サルソウルの楽曲は、フィリーソウルの発展系と言う解釈もあるようなので、そういう認識もうなづける。

そんなソウルフレイバーが溢れるオケに、深キョンのボーカルが載っているのが、この曲の魅力でもあるのかな?
多少拙いボーカルであるとは言え、彼女のボーカルが載る事で、ポップに響いてる側面があるように感じる。

この曲の作・編曲は、当時プレイグス(現メロウヘッド)の深沼元昭。
プレイグスと言うと、アーシーなアメリカンロックのイメージが強かったけれども、こういうダンサブルな曲も作れるのかと少々驚いた。
おそらく、プレイグスでは実現できなかった側面を思う存分発揮したんだろうなぁ。

カップリングに収録されているリミックスバージョンは、ラテンなギターをフィーチャーしたリミックス。
このリミックスよりも、「FLOW」と題された深キョン曲のリミックスアルバムに収録されたリミックスの方が、リズムが前面に押し出されたミックスになっていて、個人的には好きかな。

こういうエントリーを書くたびに思うけれど、「アイドル」ってカテゴリーってだけで毛嫌いする人間もいるのを知ると、その程度の事で名曲を聞き逃すなんて、本当にもったいないなぁ、と思う。


【収録曲】
01. イージーライダー
02. イージーライダー (DJ SOMA GROW SOUND MIX)
03. イージーライダー (INST)
posted by あれ at 18:26| Comment(1) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 90's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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