2006年08月05日

前田憲男とティンパンアレー「Soul Samba : Holiday in Brazil」

前田憲男とティンパンアレー先日8月2日は、「イパネマの娘」の誕生日だったらしいです。
リオデジャネイロで開催されたショーで、初めて「イパネマの娘」が人前で演奏されたのが1962年8月2日だったことから、そう言われるようになったとか。

そんなこともあり、その「イパネマの娘」のカバーが収録されている、前田憲男とティンパンアレーのコラボレート・アルバム「Soul Samba : Holiday in Brazil」をご紹介。
77年の発表で、当時のクロスオーバーブームの空気を伝えてくれる1枚。

全体のアレンジは前田憲男(Key)が担当し、ティンパンアレーからは、細野晴臣(B)、鈴木茂(G)、林立夫(Dr)の3人、そして浜口茂外也(Per)、ペッカー(Per)が参加。
キーボードは前田憲男の担当ということで、松任谷正隆や佐藤博など、ティンパンファミリーのキーボード奏者は参加していない。
ブラジル音楽のインストカバーと言うことで、ともすればイージーリスニングになりかねない所を、前田憲男のアレンジと、腕達者なティンパンの面々のバックによって、限りなくフュージョンな世界に仕上げている所が好感触。

ルイス・ボンファの01「Manha de Carnaval」(黒いオルフェ)は、元曲の悲しげな雰囲気を一蹴して、黒っぽいノリのフュージョンに。
普通にボサノヴァを期待していると、このオープニングから打ち砕かれますね。
バート・バカラックの02「The Look Of Love」は、デオダードのような雰囲気。
A.C.ジョビンの代表作03「Wave」、落ち着いた雰囲気の原曲を軽めのフュージョン風にカバー。自分は、このアルバムの中では一番好きなトラックかも。
同じくA.C.ジョビンの04「Desafinado」は、少々レイドバックした雰囲気に。
ジョルジ・ベンの05「Constant Rain」(原題:Chove, Chuva)は、途中で入る口笛がイカしてる。
またもA.C.ジョビンの06「One Note Samba」、前田憲男が、エレピソロとオルガンソロとで、一人バトルを繰り広げているのがカッコイイ!
マルコス・ヴァーリの07「Summer Samba」は、一番ラテンのテイストが強いかな?
ちょっと上げ気味のテンポが、なかなかカッコイイ。
A.C.ジョビンの、と言うよりボサノヴァの代表曲08「The Girl From Ipanema」。
ホーンセクションを用いているものの、意外とオーソドックスな仕上がり。
09「Reza (laia ladia)」は、アドリブ炸裂しまくりの6分半、と言う感じの曲。
一応、エドゥ・ロボのオリジナルにあったリフは残ってはいるものの、前田憲男と鈴木茂のソロが交互に交わり合うような構成。この辺りにも、フュージョンのテイスト満載、って所か。

このアルバム、ティンパン勢のバッキングもさることながら、エレピ、シンセ、オルガンを巧みに使い分ける前田憲男のアレンジのセンスに尽きる。
そんな点からか、ティンパンのファンには、あまり評判のよろしくない1枚のようだけれど、心地良いフュージョンアルバムではあります。

それにしても、初めて聞いた頃は、ティンパンアレーが、こういうモロにフュージョンなアルバムを残していたことに驚きだったな。


【収録曲】

01. Manha de carnaval(黒いオルフェ)
02. Look of love
03. Wave
04. Desafinado
05. Constant rain
06. One note samba
07. Summer samba
08. Girl from Ipanema(イパネマの娘)
09. Reza(laia ladida)(祈り)
posted by あれ at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 70's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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