2006年05月22日

楠瀬誠志郎「冒険者たち」

楠瀬誠志郎「冒険者たち」これからの季節にピッタリの夏向けのアルバム、楠瀬誠志郎が87年に発表した2ndアルバム「冒険者たち」。
楠瀬誠志郎と言うと、一般的には「ほっとけないよ」のシングルヒットで知っている人が多いのかもしれないけれど、自分的には、このアルバムのタイトルチューン「冒険者たち」が彼のベストトラック。

初期の楠瀬誠志郎と言うと、何と言っても一人多重コーラスの魅力だろう。
一人多重コーラスと言うと、山下達郎が思い起こされるが、達郎のものよりも、個人的には楠瀬のコーラスの方が好き。
楠瀬のハイトーンのボイスが、非常に爽やかで、自分の感覚にフィットするのかな。
デビュー前は、杉真理や安部恭弘、EPOなどのバックコーラスとして活動していたこともあるらしい。

このアルバム、何と言っても「夏」を思い起こさずにいられない、爽やかなアルバム。
そんな雰囲気を演出しているのは、楠瀬の作るメロディーの他に、井上鑑によるアレンジの力も大きいのかもしれない(03、04は岡田徹のアレンジだが)。

01「〜Prologue〜冒険者たち」、アコースティックギターによる短いインストを受けて、アルバムのタイトルチューン「冒険者たち」がスタート。
この曲を聞くと、本当に「夏」を思い起こさずにいられない。
井上鑑の爽快感あふれるアレンジに、流れるようなメロディーライン、そこに楠瀬の多重コーラスが重なって、さわやかな「夏の風」と言うような印象を残す曲。
ちなみに、この曲にはコーラスアレンジとしてHi-Fi Setの山本俊彦が参加。
この曲は、中学生の頃、FM横浜でCMがかなり流れていた記憶がある。
そんな事を今まで覚えているってことは、やっぱり曲として印象が強かったんだろう。

その他の曲で言うと、02「トゥ・ラ・ジュール-日々の港-」が、ポップなメロディーに、ちょっとボサが入ったアレンジが良さげな曲。
04「君の選んだ小さな傘」は、杉真理がコーラスとコーラスアレンジに参加。
そのせいか、どことなく杉ナンバーに通じる雰囲気を感じる。
いわゆるAOR風な雰囲気を持った08「Highwayの憂うつ」も、なかなかの佳曲。
楠瀬自身のピアノによって唄われる09「Thousand Times」は、メロディーが美しい静かなナンバー。
ちょっとアーバンなビートを奏でる06「Elevator Town」や07「Movin' Night」みたいな曲もあるけれど、ちょっと楠瀬のボーカルの雰囲気ではないかな……。
やっぱり、この人はポップなナンバーの方が似合うように思う。

今日の陽気に誘われて、久々に棚の奥から引っ張り出してきたけれど、何となくこれからの季節によく聞くようになるアルバムではないかな、と思った。


【収録曲】
01. 〜Prologue〜 冒険者たち
02. トゥ・ラ・ジュール - 日々の港 -
03. バニラエッセンス
04. 君の選んだ小さな傘
05. Sugar Stick
06. Elevator Town
07. Movin' Night
08. Highwayの憂うつ
09. Thousand Times
posted by あれ at 00:03| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャパニーズポップ 80's | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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