
昨日の夜、NHK BS2でガーデンホールでのライヴが放送された原田知世。
このライヴは自分も見に行ったが、そのオンエアに刺激を受けて、先日の「
夢で逢えたら」に引き続き、原田知世ネタで。
今回紹介するのは、85年にリリースされたアルバム「パヴァーヌ」。
このアルバムに流れているエレガントな雰囲気は、現在の知世ちゃんの音楽にも通じる部分もあるのかな?という気もして、80年代の知世ちゃんのアルバムの中では、一番繰り返し聞いている1枚。
アナログでA面にあたる部分(1〜6)は「Water Side」と題されていて、萩田光雄がアレンジを担当し、B面にあたる部分(7〜11)は「Light Side」と題されて、井上鑑がアレンジを担当。
どことなくヨーロピアンな雰囲気が漂い、落ち着いた曲調が並んでいるA面と、比較的ポップな曲が並ぶB面。
こういうA面、B面で雰囲気を変えると言うのは、アナログ盤ならではの発想ですね。
作家陣も豪華で、先日のライヴやアルバムでもコラボレートした大貫妙子を始め、加藤和彦、山川恵津子、伊藤銀次、かしぶち哲郎、岸正之、REIMY、大沢誉志幸などなど。
参加ミュージシャンは、松原正樹(G)、鳥山雄司(G)、今剛(G)、高水健司(B)、岡沢章(B)、大谷和夫(Key)、浜口茂外也(Per)、斉藤ノブ(Per)などなど名うてのミュージシャンが多数参加。
「Water Side」での自分的なハイライトは、大貫妙子が作詞作曲した04「紅茶派」。
いかにも大貫さんと言う感じの曲調で、大貫さんが好きな人にもスンナリ受け入れられるのではないかな?
メロディーはもちろん、ストリングスのアレンジも素晴らしい。
この曲は、後に原田知世の代表曲の一つになる「彼と彼女のソネット」にも通じる雰囲気かもしれない。
05「早春物語」は、映画の主題歌にもなったので知ってる人は多いのでは?
シングルのアレンジは大村雅朗だったけれど、ここでは萩田光雄がアルバム用にリアレンジしたバージョン。
シングルの雰囲気は残しながらも、ストリングスを全面にフィーチャーして、より深みを増したアレンジかと。
06「夢七曜」は、原田知世作詞、水越恵子作曲の曲で、AOR風のアレンジが耳をひく1曲。
改めて聞き直したけれど、この曲、ホント好きだなぁ。
ほかにも、山川恵津子作曲の01「水枕羽枕」、かしぶち哲郎作曲の02「羊草食べながら」なども落ち着いたナンバー。
03「姫魔性」などを聞いてもわかるけれど、この「Water Side」は、萩田光雄のアレンジするストリングス・セクションの印象が強い曲が多く、そこら辺がヨーロピアンな色を感じる部分かと。
ヨーロピアンなA面に続いて、ポップなB面「Light Side」。
こちらの個人的なハイライトは、伊藤銀次が作曲した08「HELP ME LINDA」。
ビーチボーイズの「HELP ME ROHNDA」からタイトルを引用したと思われるけれど、かと言ってビーチボーイズ風の曲ではなく、伊藤銀次ならではのメロディのポップさが耳をひく1曲。
拙い英語で一生懸命歌っている知世ちゃんも微笑ましいけれど、「Baby Blue」などの初期の伊藤銀次が好きな人には、是非とも聞いてもらいたい感じ。
加藤和彦作曲の07「カトレア・ホテルは雨でした」は、少しオリエンタルなメロディが顔をのぞかせるポップソング。
他には、岸正之作曲の09「いちばん悲しい物語」、REIMY作曲の10「ハンカチとサングラス」の2曲は、ミディアムテンポで落ち着いた曲で、大沢誉志幸作曲の11「続けて」は、このアルバムでは異色のファンクな味付けがしてある1曲。
80年代中盤にリリースされたアルバムだけれども、いわゆる80年代的なアイドルポップとは一線を画したアルバムで(特にアナログA面の「Water Side」)、後の音楽活動への萌芽を感じる1枚かな?
改めてアルバム通して聞き直して思ったけれど、やっぱりこれは名盤だな。
【収録曲】
01. 水枕羽枕
02. 羊草食べながら
03. 姫魔性
04. 紅茶派
05. 早春物語
06. 夢七曜
07. カトレア・ホテルは雨でした
08. HELP ME LINDA
09. いちばん悲しい物語
10. ハンカチとサングラス
11. 続けて